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観測者はフシにノッカーが来た事を告げる。直後屋敷が大きな揺れに襲われ、フシはオニグマの姿となって崩れ落ちる屋敷を支える。

グーグーは崖から飛び出ていた触手に捕まって落下せずにいたが、その触手から針のような何かを打たれる。服を繋いだもので引き上げてもらい、状況を聞いてフシの元へ走る。
フシは自分のせいでノッカーが現れた事を謝り、怪我をして動けないリーンの両親を連れて逃げるように促す。グーグーは間一髪リーンの両親を担いで外に避難。リーンはグーグーに行かないでと言うが、グーグーはリーンの手を振り払ってフシの救助に向かう。
フシは瓦礫の下から少年の姿で這い出し、見た目は以前のように若く戻る。そこへ石状のノッカーがオニグマの姿で現れる。グーグーは新しい仮面で炎を浴びせるが、石のノッカーには効かない。
ノッカーは地割れを起こし、フシとグーグーは落とされ、下にはとがった石の罠が配置されている。フシが槍を造って岩肌に刺して事無きを得るが、触手のようなノッカーが現れると地割れを閉じ始め、フシはマーチの姿で駆け登り、少年の姿でグーグーを引き上げる。しかし勝ち方がわからない。

グーグーは冷静に、ノッカーの肉に石がくっついているだけと分析し、2人は隙間を探す。フシが何本も槍を造り、グーグーが突き刺して隙間を広げると肉が見えてきた。グーグーがそこに火を吹き出すとノッカーはオニグマの姿を維持できなくなり、飛び出した肉が屋敷の壁に食い込んでいく。その中で大きな球状をした肉を狙うが外してしまい、逃げられる。
グーグーのおかげで助かった。困っていたら助けるのが兄弟。そんな話をしている隙をつき、ノッカーは屋敷からオニグマの手を伸ばして、マーチの姿をしたフシを握りつぶす。
グーグーはフシがいたところに駆け寄るが、ノッカーの攻撃を受けそうになったところをリーンに押されて助かる。リーンから一度ここを離れるよう促されるが、フシが気になる。しかし瓦礫が崩れて危険なため、リーンを逃がすためにグーグーは走る。

丘の上の屋敷が崩れた土煙は酒爺の家からも見えていた。

フシは少年の姿で再生するが、感情に芽生えたせいで恐怖も知ったのか、あるいはグーグーの感情が刺激となったのか、上手く動けない。
リーンの両親とリーンの誕生日を祝いに来ていた人たちは避難を始める。
瓦礫の下ではグーグーがリーンに覆いかぶさるようにして守っていた。
フシは何度もオニグマの姿をしたノッカーに立ち向かうが全く相手にならない。
グーグーはリーンを安心させるように声をかける。また夢桔梗を買ってあげると言うが、リーンは花が咲いている場所を知っているから一緒に摘みに行きたい。グーグーは絶対に行こうと約束。仮面から血が滴る中、グーグーはリーンが好きだと告白。リーンは涙を流して喜び、仮面の下の、素顔のグーグーにキスをする。
一方でフシは強い刺激を受け、その姿がグーグーに変化する。嘘だ、グーグーは死んでないと思いながら何度もノッカーに火を吹きかける。
崖から海(湖?)へ投げ出され、ノッカーも追撃をかけるが、水に触れるとノッカーはオニグマの姿を維持できなくなり、丸い本体だけが水の中へ逃走。観測者によると西へ逃げた。

フシは崩れた屋敷の方へ足を向ける。リーンは気を失っているが助かった。騒ぎに気付いたのか、シンもそこへ駆けつける。シンはグーグーを見て悔しそうに表情を歪めると、グーグーを背負って酒爺の家へ向かう。

グーグーはシンに背負われたまま目を覚ます。酒爺とピオランが迎えてくれ、顔の怪我も治っていると言われる。リーンが駆け寄ってきて花を摘みに行こうと言われる。歩きながらグーグーはノッカーやフシの事を思い出す。振り返るとリーンたちは紙吹雪のように舞い散った。

フシとシンは酒爺とピオランに事の顛末を説明している様子。酒爺もピオランも涙を流して悲しんでいる。グーグーは酒爺に触れようとするがすり抜けてしまう。泣いて悲しむ4人の様子を見て、グーグーは自分の身に起きた真実を知る。

フシはすぐに旅立つ決意をしていた。シンが後の事を助けてくれるので、フシがいなくなっても大丈夫。
シンは瓦礫の撤去を手伝っているようで、途中に大量の饅頭を受け取ってグーグーへ届けに行く。
リーンは目を覚ますとすぐに酒爺の家へ走る。

グーグーの幽体はフシのそばで語りかける。幸せな夢を見ていた。理想そのものだが本当の自分が足りなかった。後悔はしていない。グーグーが振り返ると柱の影からマーチが2人を見つめていた。
フシは走ってくるリーンを見つけて悩んだ末グーグーに変身する。その姿を見てリーンは安心して抱きつく。だがフシは抱きしめられない。何で俺は俺なんだろう?
リーンにフシはどうしたか聞かれ、死んだと答える。涙を流すリーンを、棒を突き刺しただけのグーグーの墓へ案内し、フシの墓だと嘘を吐く。
ピオランが気を利かせてフシを旅立たせようとする。買い物ならとリーンも手伝おうとするが断ると、リーンは約束の場所で花を摘むために先に行って待っていると言う。
リーンはグーグーに、シンから預かった指輪を渡そうとするが、フシはリーンに持っていて、その方が俺を思い出せると言う。リーンは「フシ」にありがとうと微笑む。
フシは酒爺から食べ物とお金をもらうと1人旅立つ。

リーンは夜になっても夢桔梗が咲いているところに寝転がっていた。父親がようやくリーンを見つけて帰るように促すと、リーンは結婚をやめる、好きな人ができたと伝える。父親はすぐに会わせるよう言うが、リーンはもうここにはいないと左手の薬指にはめていた指輪に触れて涙を流す。きっと彼と一緒にいる。

次回、特別総集編『フシの旅路』
第13話「高みへの意志」は7月12日放送になります。

連載はマガジンポケットで読めます。
https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13932016480029113164