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1: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:05:05 ID:LHA
恐怖の手触り

物に触れると人の過去を読めるというサイコメトリング能力を持つOL・里美は、ある日自分の車が故障して立往生してしまった為に、通りかかった男の車に拾われる。

男の持っているペンダントに触れた時、女性が何者かに首を絞められている様子をサイコメトリーしてしまう。
里美は、運転中の男が連続婦女暴行事件の犯人だと思い、何とか逃げ出し、違う車をヒッチハイクする事に成功する。

が、「助かった」と思って車内で一息ついた時、また殺人犯に追われる女性の映像が飛び込んでくる。そして先程は見えなかった殺人犯の顔をようやく見る事が出来た。

その顔はさっきまで乗っていた車の男ではなく、今乗っている車のドライバーだった…。

実は最初の車の男は連続婦女暴行殺人の犯人を追っていた刑事で、被害者の遺留品を持っていただけだったのだ。


引用元 暇やから世にも奇妙な物語のあらすじまとめるンゴ


2: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:06:56 ID:LHA
ゴミが捨てられない

薫は仕事一直線のキャリアウーマン。田舎の営業所での実力が認められ、東京本社に異勤になる。働かない夫と小学生の息子を置いたまま、薫は単身赴任で上京する。

ある日薫が帰宅すると、玄関の前に出社前に出したはずのゴミが置かれている。それはいつもゴミ出しのルールを守らない薫に業を煮やしたマンションの管理人がしたことだった。
文句を言う薫だが、逆に説教をされてしまう。

その日からゴミは部屋に溜まっていく一方となる。駅のゴミ箱に捨てようとしたら駅員に注意され、公園に捨てようとしたら、警官にじっと見られて、なかなか捨てる事が出来ない。

いつしか自宅はゴミだらけになる。次第にノイローゼとなっていく薫の元に、田舎から出てきた夫と息子がやって来る。

「東京でもう一度仕事を見つけてやり直したい」

しかし仕事をしない夫をゴミ同然に思っていた薫は、「これ以上ゴミは増やせない!」と怒鳴り、二人を追い出してしまう。

翌朝、マンションの管理人がやってくる。

「駄目でしょう、ゴミの日を守ってくれなきゃ!」

薫が下のゴミ置場を見ると、夫と息子が訴えるような目をしてゴミ置場に座り込んでいた


3: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:09:33 ID:LHA
親切すぎる家族

家庭を省みず、ひたすら詐欺まがいのセールスを続ける佐川は、うだるような暑さの中、新規開拓のために田舎の農家を回っている。
やがて気分が悪くなって倒れた佐川は、ボケた老婦人に介抱され、彼女の家に招かれる。

何故かその老婦人は佐川のことを「息子」として、長女や孫娘に紹介する。やがてその家にいた彼女らからも「夫」「父」と呼ばれる様になり、まるで家族の様な扱いを受ける。

一度はその家を辞する佐川だったが、日が高いにも関わらず最終バスを捕まえ損ねる。途方に暮れているところを長女に見つかり、再び家に誘われる。

人違いと指摘しかねる佐川。風呂から出ると糊の効いた浴衣を出され、夕刻の川原で孫娘と散策を楽しむ。
長女の手料理に舌鼓を打ち「一家団欒」を楽しむ内に、佐川は自然とその家族と馴染んでしまう。

就寝時刻になり、布団に寝転ぶ佐川。十分に干されたふかふかの寝床。
「あぁ、日なたのにおいがする……」
深い深い眠りに就く彼。
「久しぶりに休んで家族と……」

場面変わって昼日中のバス停。
通りがかりの村人がベンチに座り込んで寝ている男に気付き、声をかける。
村人が肩を揺さぶるとそのまま倒れこむ男。佐川は、死んでいた。
あの一家団欒は、彼が最後に見た夢だったのだ。


4: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:11:11 ID:LHA

猿の手様

倒産寸前の町工場の社長・富男
社運を賭けたアイデア商品「全自動孫の手」(ヘルメットの後ろに電動式の孫の手がついてる)も全く売れず、切羽詰った富男は、代々家に伝わる猿の手のミイラ「猿の手様」に願をかける。

これの恐ろしいところは、願いを3つ叶えてくれる代わりに相応の見返りが来ること。すでに大学受験、会社設立のときに願をかけている富男は、そのたびに骨折したり事故に遭ったりしている。

ヤケで3つ目の願いをかけた翌日から、全自動孫の手は大ヒット。海外からも注文が来て工場はフル稼働。しかも願ってない幸運(親戚のじいさんが結婚したり)まで舞い込み、富男は見返りの大きさを思ってノイローゼ状態。
川べりをふらふら歩いてたところ、子どもの乗る三輪車にはねられ土手を転がり落ち全身複雑骨折する。

「…これぐらいで済んでよかった」
と病院のベッドで高笑いする富男。
一方その頃、
別室では医師が富男の妻に、彼が末期ガンに侵されていることを宣告していた


5: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:12:06 ID:LHA
死後の苦労

結婚式を挙げたばかりの幸雄と福子が、オープンカーでハネムーンへと向かう途中、大型車と正面衝突する。

気が付くと二人は真っ暗な空間の中に居た。
神様が現れ、「ここは天国だ」と話す。
そう、二人は死んでしまったのだ。

「結婚式を挙げたばかりなのに死にたくない」と嘆く二人。何とか生き返ることが出来ないのかとその老人に尋ねると、下界で、ある一組の男女を結ばせてくれと言われる。
生き返るために、二人は何とかしてその男女の仲を取り持とうとするが、神が言ったその男女は犬猿の仲。結びつけるのは困難な事だったが、四苦八苦しながらなんとか二人はそれに成功する。

天国に戻った二人は、「さあ、生き返らせてくれ」と言うが、神は「二人の肉体が無いため、それは出来ない」と言う。
約束が違うと怒る二人に、神は「赤ん坊の頃に戻る気があるのなら、生き返らせよう」と話す。
涙を流して嫌がる福子だったが、それでもいい、生まれ変わってもまた一緒になればいい、と言う幸雄。彼の言葉に福子も頷いた。

そしてその日、病院で二人の赤ん坊が誕生した。


7: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:13:12 ID:LHA
喪服の少女

失恋した和彦は、公園のベンチで彼女にプレゼントするはずだったピエロのオルゴールを未練がましく眺めている。
ふと喪服を着た少女が泣いている子とに気づき、声をかけると母親が亡くなったと言う。元気づけようとオルゴールを渡す和彦。喜ぶ少女。二人は来週の同じ時間、会う約束をする。

翌週公園を訪れた和彦だが、そこには少女の姿は無く、少女によく似た女性・ヒサコが居た。少女のお姉さんだろうか…。

その翌週、三たび公園を訪れると、大人びた美女が居た。
和彦は、その女性と恋に落ちる。しかしある時を境に、突然その女性は家に閉じ篭って姿を見せなくなってしまう。

数週間後、一人公園で待ち続ける和彦の元に、喪服を着た老婆が現れる。
彼女は打ち明ける。自分が人間の何十倍もの速度で年を重ねてゆくセミだという事を――。そう、オルゴールを受け取った少女も、その翌週会ったお姉さんも、恋に落ちた美女も、全てこの老婆の一生だったのだ。

和彦は、優しく老婆の手を取り指輪をはめた。
二人はそのまま一緒に手をつないで歩いてゆく。

8: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:15:14 ID:LHA
追いかけた男

二宮は嘘が大嫌いの正直者の警官で、近所や同僚に慕われている。
しかしある日彼は、屋根を修理していた男を、トンカチを持った強盗と勘違いし「下りてこい」と脅す。男は足を滑らせ転落死してしまう。

二宮は咄嗟に「怪しい男がやった」と嘘をつく。
同僚と一緒に居もしない男を追いかける警官。
同僚に「どんな男でした?」と聞かれるととっさに「白いコートの男だった」といってしまう。
「真夏なのに白いコート…?」
と同僚が疑い始めた瞬間、本当に白いコートの男が現れる。しかもその男は走って逃げ続ける。

二宮(コイツに罪をなすり付けてしまおう)
そう考えて追いつづける二宮と同僚達。
次第に男は工場跡に逃げ込み、同僚と別れて男を追う二宮。

その前に白いコートの男が現れ、二宮の子供の頃のおもちゃを出す。
「覚えているか、お前は子供の頃も誤って殺してしまった友達を、知らない人がやったと嘘をついたよな!」
と問う白いコートの男。
「お前、見ていたのか」
拳銃に手をかける二宮だったが、次の瞬間白いコートの男はフードを取る。
その男は二宮自身だった。
発砲する二宮だったが、当たったはずの銃弾は自分自身の体を貫いていた。


10: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:16:53 ID:LHA
屋上風景

就職活動している西原
ゼミの先輩である高野の居る会社を訪問した時、地下の社員食堂で待つように言われてエレベーターに乗り込んだ。
すると地下に行くはずのエレベーターは何故か屋上についてしまう。

屋上へ出てみると、一人の男性が近づいてきた。
彼はその会社の社員だと言い、入社するのはやめた方がいいと伝える。また、
「屋上から飛び降りる自殺者は、飛び降りた瞬間にコンクリートの上に落ちるよりも、あの植え込みの方に落ちないかな?と考えるんだよ」
と奇妙なことを言う。

その後、その社員にうなぎ屋でご馳走してもらい、散々会社の悪口を聞かされた後、会社に戻って高野との面談を終える。

帰ろうと思いエレベーターで一階まで降りようとすると、不思議なことにまた屋上に停まってしまった。

何を奉っているのか、社が二つある。
その傍らに居る警備員。
彼もその会社の元社員だということで、西原はさっき屋上にいた社員と名乗る男のことを聞いてみた。
すると、そのうなぎ屋でご馳走してくれた男性は元社員で、何年か前にこの屋上から飛び降り自殺をしたということだった…。

「彼が落ちたのは芝生でしたか?」と尋ねる西原。
「コンクリートだったよ」
と答える警備員。
「彼は痛かっただろうなあ……私は途中で体をひねったから芝生だったけど」

振り返ると警備員の姿はなかった。

「……この会社はやめておこう」


11: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:18:26 ID:LHA
整形手術

マスクを被った女医の手により整形を受け、ブスだった女性・真知子が美人になる。
美貌に誘われて言い寄ってくる男を誑かす華麗な生活に一変したのも束の間、会ったこともない老人に突然襲われるなど、見知らぬ人に追い回されるようになる。

更に身に覚えのない罪で警察にも追われる女性。
「犯人は私ではない!」
追手から逃げるが、その途中で交通事故に遭って死亡する。

そのニュースを知った女整形医が呟く。
「事故で死亡したのは運が悪かったのね」
マスクを外す女医。マスクの下には整形後の真知子と同じ顔。彼女が追われる原因となった諸々はこの女医の仕業だった。


14: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:20:32 ID:LHA
ゲームセンターの奇跡

ゲームセンターで遊んでいた少年・純。
店長からピンボール台で10万点を達成した者は奇跡を起こすとを聞かされた純。だが挑戦しようとすると、母親に「塾はどうしたの!」と連れ戻されてしまう。

翌日、またゲームセンターにやって来た純。塾に行きたくないとぼやく純に、店長は「今こそ君には奇跡が必要なんだ」と、ピンボール台をプレイする様に勧める。
プレイ中「時には気晴らしが必要だ。私も息子の嫁が辛くあたるからここに居るんだ」と愚痴をこぼす老人。

その時、最高得点の10万点をたたき出した純。
心と体が入れ替わる主人公と老人。すぐに元に戻して欲しいという純に、老人は「面白いからこのまま外に出てみよう」と提案。六時にゲームセンターに戻る様に言う。

老人の姿の純はイジメっ子を殴ったり、女子高生のスカートをめくったり、買い物中の母親に悪戯をする。

すっかり楽しんだ後ゲームセンターに戻り、元の姿に戻った純だが、何故かシャツに赤い染みがついている事に気付いてしまう。「お爺ちゃん鼻血でも出したかなぁ」

帰宅すると、テレビで主婦が刺し殺されたニュースが報道されていた。殺されたのはゲーセンの老人が話していた、彼の息子の嫁だった。驚くべき事に、逃走中の殺人犯の特徴は、純そっくりだった。

「大変だ!」
慌ててゲームセンターに戻るが、老人の姿はどこにもなかった。純は店番をしていた若い店員と入れ替わろうと考えるが、ピンボール台は処分された後だった。
そこにパトカーのサイレンの音が近付いて来て…。

15: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:21:35 ID:LHA
代打はヒットを打ったか?

タクシーに乗る男。
ラジオのバラエティー番組がかかっていたが、
男は「つまらんから野球に変えろ」と言い、無理やり野球に変えさせる。
そして野球が盛り上がり始めた。代打が打ったのだ。
だがヒットかホームランか、それともアウトか・・と言うところで
トンネルに入ってしまい、ラジオからの音が全く聞こえなくなってしまう。
運転手「トンネルですよ」
結果が聞けなくてイライラし始める男。
タクシーはなかなか進まない。
運転手「事故ですよ」
さらにイライラする男。
やっとの事でトンネルを抜け出したが、ラジオが歌番組に切り替わっていた。
男「おいおい、ダメだよ、野球に変えてくれ」
この男の言葉にキレた運転手。
運転手「私は野球は大嫌いなんだ!降りてくれ!」
男は強制的にタクシーから放り出される。
男「あのタクシー、訴えてやる!訴えてやるぞ!」
男はタクシーのナンバーを控え、とぼとぼと歩き始めた。

途中、自動販売機の前に若い男が居たので呼び止め、
男「おい、さっきの巨人戦だけどな、代打はヒットを打ったのか?」
しかし若者は無視。
男「おい、聞いてるのか!」
若者「おっさん、それが人に物を尋ねる時の態度かよ」
と若者は去って行く。

男は、今度は閉店を始めたゲイバーに入り
「テレビを見せてくれ!」とズカズカと入り込むが、
店の男どもにボコボコにされる。
全身傷だらけで再び歩き始めた男は、
民家の窓が開いていて、テレビがつけっぱなしである事に気付き、忍び込む。
家に居た人間は「泥棒ー!」と叫び、逃げようとするが男に止められる。
男「テレビを見るだけだ!」
テレビでは野球ニュースをやっていた。
代打が現れ、ピッチャーが投げた!

その時、電気が全て消えた。
男は、ピストルを持った強盗犯人として、
男は警官やヤジウマによって完全に包囲されていたのだ。
スナイパー達も男をめがけて狙いを定めていた。
刑事「人質を放して出てきなさい。君の要求は何だね?」
男は、よろよろと両手を挙げながら、恐る恐る質問する。
男「代打は・・ヒットを打ったんでしょうか・・?」
皆は唖然とする。
スナイパー達も思わずコケていた。


16: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:22:48 ID:LHA
配達されない手紙

結婚適齢期を過ぎたOL・恵子。
会社では陰口を叩かれ、自宅のマンションに帰っても嫌味な隣人・由起子(旦那と子持ち。実は苗字が一緒!)が気に入らない。

ある日、間違えて隣の郵便物が恵子の家のポストに入っていることに気づく。
最初は届けようとするが、ノックしようとした瞬間自分の悪口が聞こえてきて、届けるのをやめて封を切ってしまう。

手紙の内容は不倫相手の男性からだった。一計案じた恵子はワープロで手紙を捏造し、違う日取りのデートを伝えたりした。
ある日、郵便ポストの前で由起子と会った恵子。由希子は思いつめたような顔をしていて、恵子はそれを見てニヤリと笑う。

しかし後日、由希子は夫を殺害してしまう。
恵子の家にも刑事が聞き込みに来るが、彼らの話によると由希子は不倫相手から離婚と金を要求されていたというのだ。
「そんな手紙、自分は出していないのに!」
慌てて隣人から盗んだ手紙をキッチンで焼却する恵子。証拠さえ燃やしてしまえば…。

後日、恵子のポストに無数の手紙が舞い込んできた。
不倫相手の男性が今度は自分宛に。

怖くなり引っ越すことにした恵子。マンションの一角で三人組の主婦が井戸端会議をしている。
「よかったよかった、あの二人、このマンションの嫌われ者だったものね」
「しかしだからって、金まで要求するとは良く考えたわねぇ~」
「私はやってないわよ?あなたじゃないの?」
「ちがうちがう!」
「じゃあ一体誰が?」

新しいマンションに引っ越した恵子。ポストに名札を貼っていると郵便配達がくるが、その中にはまた例の手紙が入っていたのだった。


17: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:23:20 ID:LHA
人面草

小夏は故郷の村に帰る途中の沼で奇妙な行列と出会う。それは「沼送り」と呼ばれるものだった。

祖父の家に到着し、彼の元気な姿を見てホッとする小夏。実は彼女が今日村に戻って来たのは、死んだ祖母が夢に出て来て「おじいちゃんを助けてあげて」と言われたからだった。

沼送りと遭遇したことを話す小夏。
それを聞いて動揺する祖父。

「沼送り」とは、死者の住まう世界である「沼」から、縁故者や友人がもうすぐ亡くなる人の元を訪れるというものだった。
だが、罪を犯した者は「沼送り」されない。
「昔、戦争に行って人を殺した。罪を犯した自分は沼には行けない」
悲しむ祖父。
沼送りしてもらえなかった人は、死後に縁故の人達に逢う事が出来ないとされていた。
その回避策として、沼のほとりで自分そっくりな「人面草」を見つける事が出来た人は罪を赦されて沼に行けると聞く小夏。

小夏は祖父とともに必死になって「人面草」を探すがどうしても見つからない。二人が諦めかけた時、祖母の幽霊が現れる。
人面草が見つからないと嘆く祖父に答える祖母。
「何バカな事を言ってるんです。小夏が居るじゃないですか」

人面草とは、その人の血を受け継ぐ子孫の事。祖母は「沼送り」のために祖父の前に現れたのだった。
近い内に訪れるであろう死を心安らかに受け入れる祖父。
小夏も、いつかは訪れる自分の死の際には「沼送り」されるような生き方をしていくと誓った。


18: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:27:55 ID:LHA
瞳の中へ

麻奈子は怪しい店で安コンタクトを購入。
そのコンタクトを付け始めた朝から彼女と目が合う人が次々と自殺していく。

彼氏とドライブに行く麻奈子。
高速道路でバックミラーに映る後ろの様子。観光バスのフロントガラスに乗客が張り付いてこちらを見つめている。
恐くなって運転席の彼氏を見ると、彼氏も自分を凝視していた。

よそ見運転で事故を起こす。
瀕死の麻奈子の目の前に壊れたミラー。
鏡に映る麻奈子の瞳の中、
コンタクトに何かが印字されている。
拡大された文字は
「GO TO HELL」。


19: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:33:07 ID:LHA
視線の町

一年前に妻を亡くした有二とその娘・友子は引っ越し先を探していた。
地図を見ていると亡き妻と同じ名である「あずさ村」という地名を見つけ、そこに引っ越す事に。

休日二人が町を散策していると、突然霧に包まれ、見知らぬ場所に迷い込んでしまう。そこは、まるで江戸時代の町。家を覗いてみるが人がいない。
しばらく二人が歩いていると大勢の視線を感じる。しかし家を覗くと誰も居ない。時折、裸の女性や人影を見かけるのだが、彼らは皆蜃気楼の様に消えていった。

次の日。友子はクラスでそのことを話すが、皆があの辺は普通の街だと言い、都会から来た娘がからかっているのだと大笑いする。帰宅した友子は証拠の写真を撮りに行こうと提案する。何故か気の進まない有二であったがその瞬間、ガスレンジが勝手に点灯する。それを見て有二も決心する。

日曜日。今度はカメラを持ってまた町を訪れる二人。誰も居ない町。フラッシュを炊いて写真を撮影する。
その時、謎の行列が目の前に現れた。その中に、先日二人が見た裸の女性も居た。彼女は亡くなったあずさにそっくりだった。
「あずさー!」「お母さんー!」
叫ぶ有二と友子。しかし、いつしか行列は消えていた。

帰宅した二人が写真を現像するとそこには何の変哲も無い街が写っていた。地元の図書館に行った二人が街の歴史を調べると、地名の由来にはこんな言い伝えが合った…。

『江戸時代に村に二人の妖怪が現れた。二人は異形の姿をし、一つ目の光を発光し、たびたび現れた。混乱する村民の中に一人の女性が妖怪退治に名乗りをあげ、裸のまま村を清めた。

二人の妖怪は「あずさ」と叫び消えていった。
後にこの村はあずさ村と呼ぶようになったのだと言う』


20: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:34:46 ID:LHA
ざしきわらし

主人公は結婚もして子供も何人かいる男性。
お正月でその男性の実家に親戚一同集まり、自分の子供や甥、姪がはしゃぎ回っている時に自分が小さかった時の事を思い出す。

自分が兄弟達と山で遊んでる時に一人の男の子に出会い、一緒になって遊ぶ。
おやつの時間で主人公達はその子も誘い、一緒に家に行っておやつを食べるが、主人公の親はその子の分のを出してくれない。主人公の親にはその子が見えていなかったのだ。

主人公が気づくとその子はいなくなってしまう。
そして場面は現在に戻り、主人公兄弟が昔話などを話していておやつの時間になり、子供達におしるこをだしている時に、子供たちから「一人分足りない」と言われます。
主人公の奥さんは「人数分でしょ?」と言って取り合わないが、主人公は「いいからもう一つ出してあげなさい」と言って一杯のおしるこを縁側に置く。


21: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:36:27 ID:LHA
テレフォンカード

主人公は女性の仲良し四人組の一人。
皆で旅行の計画を立てていたが、直前にその内の一人が死んでしまったため、
旅行には三人で行くこととなった。
旅先で記念写真を撮ると死んだ筈の友達も一緒に写っていた。
心霊写真ではあったが、
「皆と一緒に旅行がしたかったんだよ」とその写真をテレホンカードにする。
残り度数を示す穴が空く位置が彼女達の写真の頭と被るため、
使わずに持っていることにする三人。

主人公以外の二人はそのカードをうっかり使ってしまう。
カードの写真の自分の頭の部分に使用済みの穴が開くと、
同じ箇所を貫通する怪我を負って死んでいく友人達。

カードと死因の関連に気付いた主人公は
最初に死んだ友人の幽霊に追い回される。
公衆電話ボックスに閉じこもり、
件のテレホンカードを使い助けを呼ぼうする。
思いつく限りの連絡先に電話をかけるが、本人は留守で家族が取ったり、
長電話好きで話が通じず、度数がどんどん減っていく。
電話機の中、使用度数のパンチングが続いていく。

ようやく話が通じる友人に繋がった時、
主人公の頭の位置に穴が開いてしまいそうになる。
直後、近くを通ったトラックが事故を起こし、
積み荷の鉄パイプが主人公のいる電話ボックスを貫通し、
主人公の頭に刺さろうとするが、すんでのところで止まる。
残り1度だったのだ。
荒く息を吐き、ほっと安心する主人公。
そのままテレホンカードを取り出そうとする。
しかし、受話器を置いた瞬間に残り1度だった度数が0に減る。
すると止まっていたはずの鉄パイプがすべり、主人公の頭を貫通する。
電話器から出てきたテレホンカードに写った四人目が明るく呟いた。
「だって、みんなと一緒にいたかったんだもん」
 

22: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:37:36 ID:LHA
バカばっかりだ!

主人公は早熟な小学生。
普段から回りの大人達の幼稚さに不満を感じている。
「大人なんてみんなバカばっかりだ!」

ある朝、主人公が目覚めて食卓に向かうと、
両親の普段着姿の小学生が席に着いていた。
驚いて鏡を見た主人公自身は青年の姿となっていた。
自分の目には、皆が精神年齢相応の肉体として映るように
なったと気付く主人公。

昨日までと変わらない姿の友達とともに登校する主人公。
幼稚だと思っていた担任教師の姿が中学生だったのは意外だったが、
その言動から単に性的な面でませているだけと気付き、
ばかばかしくなって午前中で学校を抜け出す。

ゲームセンターで遊んでいた主人公は幼稚園児の不良に絡まれ、
物陰に連れ込まれて暴力をふるわれ、小遣いを巻き上げられる。
更に、小学生姿の警官に補導されかけて逃げ出す主人公。
「なんで精神年齢が大人なのに……」

夕闇迫る公園のベンチ。
悔し涙を流す主人公に老人姿の男が話し掛ける。
「精神年齢だけでは大人とは見られないのは仕方がないこと。
 幼稚に見える君の両親も先生も、
 みんな苦労して大人として生きていこうとしているんだ」

諭され、家に帰る決意をした主人公を見送る老人に少女が話し掛ける。
「もうこんな時間よ、おうちに帰りましょ」
答える老人。
「うん、ママ。あ、今度幼稚園のお遊戯会でね……」


23: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:40:12 ID:LHA
廃校七番目の不思議

七不思議があると噂の廃校。
なぜか六番目までしか
噂では明かされていない。
深夜に、興味本位の大学生男女四人が
肝試しで忍び込む。

最初は面白半分だったが、
実際に噂通りの現象が起こり続ける。
恐怖に怯える大学生達。

腰を抜かしている彼らの前に人影が現れる。
作業服姿の老人は
巡回に来たここの用務員だった。
怪現象を訴える大学生達に
そのからくりを実際に見せながら
解説する用務員。
「幽霊の正体見たり枯尾花ってね」

安心した学生達に
用務員は帰宅を促す。
互いの怯えていた様をからかいながら
校庭を突っ切って家路につく学生達。
一人が思い出したように呟く。
「あれ?結局『七番目の不思議』って何だったんだ?」

学生達が去っていくのを窓から見送る用務員。
「やっと帰ったか」
顔の表面を音とともに剥がすと、
そこには目も鼻も口も何もない顔。
「廃校にいる用務員」こそが
七番目の不思議だったのだ。


24: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:42:21 ID:LHA
コレクター

主人公は有名人のサイン集めが趣味という女性。
街中にてテレビで見た覚えのある男とすれ違う。
すかさずサインをねだる主人公。
戸惑いながらサインを記す男。
無愛想なままそそくさと立ち去る。

男の正体は女性だけを狙う連続猟奇殺人犯。
被害者の断末魔を録音して集めるのが趣味。
主人公が見たのは防犯カメラの映像だった。
人目を惹くのを避けてサインに応じた男だが、
その直前の犯行で手に付着した血や
自分の指紋がサイン帳に残ったと気付く。

証拠隠滅と口封じのために
訪れた男を無邪気に歓迎する主人公。
主人公の祖父について長々と聞かされる男。
お茶を淹れるため男に背を向ける主人公。
コレクションのために
ポケットレコーダーの録音ボタンを押す男。
ナイフを振りかざし、振り下ろそうとしたその時
一本のクレインクィン(ボウガン用の太矢)が
男の胸を貫いた。
倒れる男の背後に車椅子の老人。
膝かけの上にボウガンを載せている。
主人公の祖父の趣味は、
殺人事件で使われた凶器の収集だった。

祖父の部屋。
中央に巨大なガラスケースが置かれる。
その中にはナイフを振りかざした男の剥製。
「本物の殺人犯を飾れるとは、
 まさしくコレクター冥利に尽きるわい……」


25: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)15:50:15 ID:LHA
歩く死体

主人公は風景専門のビデオマン。
撮影のために妻とともに雪山に登るが事故が起こり、遭難する。
妻は重傷を負い、主人公も足を痛める。
怪我と悪化した天候のため下山できないまま
なんとかビバークしたテントの中で妻は亡くなる。

直後、天候は回復するが、
怪我の具合から下山は不可能と判断した主人公は
雪の中に妻の亡骸を埋め、ビバークを続けることにする。

翌朝、埋めた筈の妻の亡骸が傍らに横たわっているのに驚く主人公。
再び埋葬するが、次の日もその次の日も
やはり傍らに横たわる妻の亡骸。

「まさか死体が歩いているのか?」
恐怖に駆られる主人公は、自分が眠っている間に何が起こっているか
確認するため、入り口にビデオカメラを設置する。

翌朝。やはり傍らに横たわる妻。
主人公が恐る恐るビデオを確認しようとしたその時、
救助隊がテントに入って救助され、そのまま入院する主人公。
妻の亡骸も霊安室に安置される。

その夜、救助隊詰所。
主人公が撮影していたビデオを確認する一同。
そこに映っていたのは、夢遊状態でテントから出て行き、
雪まみれの妻の亡骸を連れ帰る主人公の姿だった。

病院。
非常灯だけが灯る廊下。「←病室 →霊安室」の表示の下、
主人公が病室に向かっている。妻の亡骸を引きずりながら……。


26: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)16:04:08 ID:LHA
三人死ぬ

テレビのワイドショーで「緊急非難」について解説して、
「私なら自分の身を犠牲にして他人を救う」などとのたまった弁護士が、
数年前にタイムスリップして、
今度彼がテレビ番組で解説しようとしていたはずの
3人の人質が死んだ銀行強盗事件に巻き込まれてしまう。
資料をちゃんと読まずに置き忘れた為、誰が死んだのか思い出せない。
そして「まさか自分が!?」と思っているところを犯人に目を付けられてしまう。

警察に通報した銀行員と、女性の解放を訴えた男性が殺され、
残る1人が自分になると思った彼は、
犯人がよそ見をしてる隙に逃げようとする人質がいるのを告げ口して
犯人に撃たせてしまう。
周りが白い目で彼をにらむが、これで自分は助かると思い安心する。

しかし、警官隊の突入の際に犯人の散弾銃が暴発し頭を吹っ飛ばされる。
そして彼が死なせようとした人質は、まだ息があり、一命を取りとめた。
頭がコナゴナになった弁護士は身元を示すものは持っておらず、
他の人質は誰もが犯人の味方をした彼の身元調査に協力しようとしない。
意識がうすれてゆくなかで彼はふと気付く。

「思い出したぞ。3人死亡、1人重傷、犠牲者の内1人は身元不明だった」


29: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)16:07:52 ID:LHA
ともだち

主人公の青年は、ある日突然見知らぬ男に
「僕たち友達だよね」
と声をかけられる。

気味が悪いので振り切ろうとその場を立ち去る主人公。
だが、行く先々に男は出現し、にこやかに迫られる。
「僕たち友達だよね」
否定しても否定してもにこやかに迫る男。
更には恋愛関係にあるような言動を取られ、
かっとなって男を叩きのめす主人公。

家に帰った主人公。
ドアホンが鳴り、応対のために出てみると
にこやかに佇むあの男がいた。
「僕たち友達だよね」
あまりの男のしつこさに根負けする主人公。
「ああ、お前と俺は友達だよ」

その途端、男の顔から笑みが消え、
凄まじい怒りの形相と化す。
「友達ならどうして無視したり殴りかかるような
 ひどいまねをするんだ。お前なんか友達じゃない!」
隠し持っていた凶器を取り出し、主人公に襲い掛かる男。
わけのわからないままに殺される主人公。


30: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)16:08:56 ID:LHA
恐竜はどこへ行ったのか?

女研究生いまは気が狂って隔離されている という教授に出会うことになる。
鉄格子ごしに恐る恐る拘束具をまとった教授に話しかけると、
教授は早口で講義を話しはじめる。
それは、自分の手元にある書物と一字一句同じことだった。
教授に興味を もちはじめた女研究生はまた教授のところに通った。
すると教授は、「恐竜が絶滅したにしては、化石の絶対数が少なすぎる、
恐竜は実は他の次元に逃げただけで、まだ生きているのだ。
私はその次元を見ることができるようになった」
というような説を話した。
しかしその途中で、女研究生のほうを見つめながら突然おびえはじめ、
女研究生の目の前で、拘束具をつけた教授の体に、
一人出に三本の大きなひっかき跡が生じる。
教授は急いで救急室に運ばれ、それを見ていた女研究生は医師に、
何か見えないものにひっかかれたんです、と話すが、
医師は単なる興奮による出血だろうと言う。

とにかく、何か裏があると思った女研究生は、後日教授の研究室に忍び込む。
そこで女研究生はひとつのビデオを見つけ、その場でデッキに挿入してみる。
するとそこに教授が映り、実験の説明を始めた。
それによると、「絶滅の危機を感じた恐竜達は、
脳のR領域と呼ばれる異なる次元に移ることができる部位を発達させ、
隕石が墜落するまえに、大半の恐竜がその次元に避難することができた」と説明した。
そして教授は
その部位を肥大させる「ディノペプシン」という薬を開発することができ、
今からその実験をしてみせると言う。
画面の教授は檻に入ったマウスにその薬を注射する。
するとしばらくして、マウスの姿が檻から消えてしまう。
ここでビデオは終わりだった。
これを見た女研究生は、さらに研究室を探し始め、冷蔵庫にその薬を発見する。

すると、この目で恐竜を見てみたい、という誘惑にかられはじめ、
とうとう自分の腕にその薬を打とうとした。
その時、教授が現れ、止めようとするが、
誘惑に勝てない女は、ついに注射をしてしまう。
「バカな女だ」とあきらめがちに言ったと同時に、教授はまた怯え始める。
すると突然、女の目の前で、教授の首が何者かによってはねとばされた!
女研究生が怯えていると、急に周りの視界が白くなり始め、
恐竜の吠声と足音が聞こえはじめた。
恐る恐る、ゆっくりとふり返った女の目の前には恐竜が・・・
「キャーーー!!!!!」

34: 名無しさん@おーぷん 2018/04/18(水)16:14:59 ID:LHA
タイムスクーター

若いサラリーマンが主人公。
社長令嬢との縁談を薦められ、
今の婚約者と別れようとするが
切り出せずに悩んでいた。

そんな時、道端の露店で
「時をさかのぼるスクーター」を見つける。
スクーターで十数年前に向かった男は、
小学生時代の婚約者に会いに行く。
婚約者を子供の内に殺してしまえば、
未来で自分と出会うこともなくなり、
令嬢との縁談を進められると考えたのだ。

だが、実際に無邪気な小学生の婚約者を前にすると
とても実行に移せない……。
決心が鈍りかける主人公。
そんな時、婚約者が川で溺れ、主人公に助けを求める。
あたりには誰もいない……

このまま立ち去ってしまえば目的は達する……
迷いながらも川に飛び込み、
必死で婚約者を助け出した時、
男の心は決まっていた。

元の時代、婚約者とのデート。
幸せそうな男に、ふいに婚約者が切り出す。
「子供のときね、川で溺れたことがあるの。
 結婚するなら、その時私を助けてくれた
 おにいちゃんみたいな人がいいなって思ってた